最高の企業文化を育む「少数」の法則
あらゆる変革への取り組みが成功するか否かは、リーダーが組織文化をどのように関与させるかにかかっています。しかし組織文化は、他のビジネスに関する主題とは異なっています。それは、明示的ではなく暗示的、理性的なものではなく感情的なものです。組織文化を活用するのは困難な一方、それが強力な推進力にもなり得る理由はそこにあります。
ジョン・カッツェンバック
PwC Strategy&における企業文化変革研究・実践の中心拠点、カッツェンバック・センターの創始者。ジェームズ・トーマスとグレッチェン・アンダーソンと共同で“The Critical Few”(最高の企業文化を育む「少数」の法則)を著す
“The Critical Few”は、組織文化変革の実践に関して、個別事象の細部からハイライトに至るまで描写し、包括的な変革モデルの段階的施策をただ押し付けるのではなく、複合的なストーリー形式で、文化を変革するプロセスそのものが多面的な冒険であることを表現しています。
習慣付けに関する研究者として、“The Critical Few”を賞賛します。本書はシンプルであること、熟考し目的意識を持つこと、重要なことに集中すること、という規律に従うようリーダーを導いてくれます。最も素晴らしい点は、本書が組織の全階層のリーダーたちに対し、本を閉じて人間と対話してチームを構築するという重要な仕事に着手するよう呼びかけているところです。
“The Critical Few”はカッツェンバック・センターが開発した、企業文化における最も重要な四つの要素を特定して活用する方法を述べています。