ESGとテクノロジー・メディア・情報通信業界

戦略再考の機会

環境・社会・ガバナンス(ESG)に関するThought leadershipが多数世に出てきている一方、多くのテクノロジー・メディア・情報通信(TMT)の企業幹部は、今なおこの分野への取り組みを模索しています。テクノロジー・メディア・情報通信の企業は、自らを変革し、社会に影響を与えるために、ESGの観点から戦略を評価しなければなりません。

本レポートは、ESGの上位概念と、より技術的な内容とのギャップを埋めることで、この課題を解決しようとするものです。ここでは、ESGに取り組むためのビジネス構想を実現し、成長機会を見つけるためのフレームワークを提供しています。

TMTセクターはESGに影響を及ぼす大きな可能性があります。なぜなら、TMTセクターは他セクターのほぼすべてに浸透し、基盤となるテクノロジー、メディアコンテンツ、通信機能などを提供しているからです。例えば、5Gの普及によって、あらゆるセクターはより少ない電力でより多くのデータを送れるようになるだけでなく、すべての電化製品に接続し、情報を共有して、エネルギーの利用を最適化できるようになります。一方、テクノロジーやソーシャルメディア関連の大手企業は、ユーザーのデータのプライバシーを管理・保護しながら、あらゆる産業にコミュニケーションやコラボレーションのプラットホームを提供するという責任を負うことへの期待が変わりつつあります。TMT企業は、クラウド技術、ソーシャルプラットホーム、コンテンツ・通信デバイス、ネットワークを提供する優位な立場を利用し、より広いESGの関係性の中に自らを位置づけ、他のセクターのロールモデルになることができます。それには多くの方法がありますが、本レポートではその中のいくつかの方法を紹介します。

<本レポート概要>

・はじめに-ESG戦略の策定 テクノロジー・メディア・情報通信の日本企業への示唆
・ESGとテクノロジー・メディア・情報通信業界
・ESGの重要性
・TMT企業はESGについてどう考えればよいか?
・ESGに関する行動を起こす
・TMT企業にとってのESGの機会

※PDFファイル内の執筆者の所属・肩書きは、レポート執筆時のものです。

お問い合わせ先

樋崎 充

樋崎 充

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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