【MBAプロボノプログラムの概要】
PwCコンサルティング合同会社では、問題解決を通して社会に信頼される会社になるという理念を体現する活動としてプロボノ活動に積極的に取り組んでいます。その一環として、Strategy&は海外ビジネススクール(MBA)の社費派遣留学生を対象に、MBAプロボノプログラムを企画・実行しました。2017年の第一回プログラムでは米国・欧州のトップビジネススクールに留学中の5名のMBA生が参加し、岐阜県郡上市の林業活性化をテーマにNPO法人地域再生機構*の活動を支援しました。
【プロボノとして林業及び郡上市を対象とした理由】
日本は国土の80%を森林が占める国です。水が豊かな国とも言われていますがそれも森林が大きく貢献しています。森林を健全に維持していく産業として林業がありますが、日本の林業は補助金がなければ維持していくことができず、従事者の高齢化も深刻な問題となっています。林野庁の統計によれば日本の森林蓄積量の増加を金額に換算すると年間1兆円となります。森林は、木材生産の役割に加えて生態系の維持や環境保全、レジャーや観光としての役割など、複合的な役割を持つ重要な資産です。適切な施策を打っていくことで、補助金に依存しなくとも維持できる林業の確立、その他様々なビジネスチャンスを生み出すことが期待されます。
土地の9割を森林が占める緑豊かな郡上市の林業は、生産量は伸びているものの収益性が低く、かつ林業従事者数の減少等の課題が認識されていました。一方、郡上市では林業活性化に向けての様々な取組を強化しており、行政の林業への理解・サポートも他地域に比べて充実しています。また、近年郡上市は社会的起業家が集まる地として着目されており、郡上市林業をよりよい方向へ進めるポテンシャルを有しています。
Strategy&は、林業への理解・取組の土壌が出来ている郡上市を中心に林業の成長産業化に貢献することで、本取組がベストプラクティスとして全国に波及し、国内林業の再興に繋がることを期待しております。
【プロボノ活動を通じての郡上市林業への提供価値】
MBA生がイニシアチブを取って郡上市林業に携わる業者や行政関係者へのインタビューを実施し、情報分析・ディスカッションを通じて以下のアウトプットを提供しました。
【参加したMBA生の声】
体験したMBA生からの満足度も総じて高く、プログラム全体の満足度として「期待以上であった」との意見を多く頂きました。具体的な声として、
等がありました。
今後も、Strategy&としてプロボノ活動を強化しつつ、MBA生にとっても有意義なコンサルティング体験を提供し続けたいと考えております。
※NPO地域再生機構:岐阜県に本部を置く非営利団体法人。持続可能な地域社会建設活動に取り組む